株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

予防接種の現場で困らない まるわかりワクチンQ&A<第3版>【電子版付】

めまぐるしく変わる予防接種情報はこの1冊におまかせ!

定価:5,280円
(本体4,800円+税)

数量

カートに入れる

立ち読み

編著: 中野貴司(川崎医科大学小児科教授)
判型: A5判
頁数: 488頁
装丁: 2色刷
発行日: 2021年01月11日
ISBN: 978-4-7849-4473-6
版数: 第3版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

シリアル登録の手順

シリアル登録画面へ

電子版を閲覧


●めまぐるしく変わる予防接種情報はこの1冊におまかせ!
●最新情報をわかりやすく、実践的に解説した定番書籍。保護者からの質問にも根拠を持って答えられます。
●総論12項目、Q&A126項目収載。

目次

I章  総 論
1. 予防接種:この8年で変わったのはここ!これから5年で変わりそうなのはここ!
2. 現在の日本の予防接種
3. 実際の接種にあたって
4-1.予防接種における間違い防止の対策:総論
4-2.予防接種における間違い防止の対策:実際の工夫
5.予防接種の副反応
6. 各種状況での予防接種
7. 院内感染対策としての予防接種
8. 海外渡航者に対する予防接種:成人
9. 海外渡航者に対する予防接種:小児
10. 海外(米国)の予防接種の状況
11. 今後日本で開発が期待されるワクチン

II章 Q&A
1. ワクチン全般
2. BCG
3. ポリオ/DPT-IPV
4. DPT/DT
5. 麻疹・風疹
6. 日本脳炎
7. Hib
8. 肺炎球菌(小児)
9. 肺炎球菌(成人)
10. 子宮頸癌
11. 水痘・帯状疱疹
12. ムンプス
13. ロタ
14. インフルエンザ
15. B型肝炎
16. A型肝炎
17. 狂犬病
18. 黄熱
19. 腸チフス
20. 髄膜炎菌
21. 今後の導入が期待されるワクチン

もっと見る

閉じる

序文

『まるわかりワクチンQ&A』第3版をお届けします。2015年4月刊行の初版を改訂し第2版を出版したのは,2年8カ月後の2017年12月でした。それから約3年を経て,改訂第3版の刊行です。
ワクチンを取り巻く状況には昨今も様々な変化があり, この3年間の主な出来事として,2018年3月乾燥組み換え帯状疱疹ワクチンの製造販売承認(2020年1月販売),2019年3月乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン(Flury LEP株)製造販売承認(2019年7月販売),2019年2月風疹の追加的対策として成人男性への第5期定期接種を3年間行うことが決定,2019年4月高齢者23価肺炎球菌ワクチンB類定期接種が再度の5年間時限措置,2020年10月ロタウイルスワクチンの定期接種化,同じく10月,異なるワクチンの接種間隔の規定変更などが挙げられます。
このようなアップデートを,今回もタイムリーに盛り込んで下さいましたご執筆の先生方と編集作業にお力添え頂いた日本医事新報社書籍課の皆様方に,この場を借りて心から感謝申し上げます。
2019年10月にWHOは野生株3型ポリオウイルス(WPV3)が地球上から根絶されたことを宣言し,2020年8月にはアフリカ地域からの野生株ポリオウイルス消滅が確認されました。天然痘に次ぐ根絶のゴールにたどり着きたいところですが,一方で,2型や1型の伝播型ワクチン由来ポリオウイルス(cVDPV)流行が世界各地で発生しています。ワクチンによる感染症予防が一筋縄ではいかないことを,私たちは再認識させられています。
そのような中, 昨今の最も大きな話題は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の勃発です。COVID-19の病原体はウイルスであり,最も有効かつ普遍的・長期的な制御策はワクチンによる予防と考えられます。現在は日々情報が更新されていますが,mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンなど,COVID-19ワクチンとして注目される新しいタイプのワクチンについても「総論11 今後日本で開発が期待されるワクチン」(97頁~)で触れています。
2020年10月2日開催の第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会では,COVID-19ワクチン接種順位の上位に位置づけられる者として「医療従事者」や「高齢者および基礎疾患を有する者」が挙げられ,2021年前半までに全国民に提供できる数量のワクチンを確保することを目指すとしています。また,重症化リスクが高いCOVID-19の蔓延を予防する緊急の必要があり,予防接種法上は「臨時接種」をベースとして適用される見込みです。2020年11月時点では,国内で承認されたワクチンはまだありませんが,ワクチンの有効性や安全性に関する事項も含めて,今後の動向を注視したいと思います。
2020年12月 編 者

もっと見る

閉じる

関連書籍

関連記事・論文

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top