編著: | 渡辺 淳也(医療法人社団淳朋会 変形性関節症センター センター長) |
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判型: | B5変型判 |
頁数: | 414頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2024年03月09日 |
ISBN: | 978-4-7849-1341-1 |
版数: | 第1版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
・レジデントが整形外科の下肢診療で身につけておきたい診療ノウハウのすべてを1冊にまとめました。
・下肢の機能解剖のポイント,頻度の高い外傷・疾患の診察から治療までの流れを,千葉大学整形外科下肢グループとそのOB・OGの先生方が豊富なシェーマ・イラストと共に分かりやすく丁寧に解説しています。
・上級医からのアドバイスや,看護師,コメディカルの方々にも役立つ知識や情報も盛り込んだ充実した内容となっています。
・臨床研修や日々の診療に今すぐ役立つこと間違いなし!
1章 下肢の解剖と診察の実際
1 股関節の解剖
2 股関節の診察の実際
3 膝関節の解剖
4 膝関節の診察の実際
5 足関節・足部の解剖
6 足関節・足部の診察の実際
2章 股関節の疾患
1 変形性股関節症
2 単純性股関節炎
3 大腿骨頭壊死
4 股関節の骨折
3章 膝関節の疾患
1 半月板損傷
2 変形性膝関節症
3 Osgood-Schlatter病
4 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
5 前十字靱帯損傷
6 後十字靱帯損傷
7 膝蓋骨脱臼
8 膝関節の骨折
4章 足関節・足部の疾患
1 扁平足
2 変形性足関節症
3 外反母趾
4 アキレス腱断裂
5 アキレス腱障害
6 足の先天異常
7 下肢閉塞性動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)
8 足関節・足部の骨折
5章 複数の部位でみられる疾患
1 骨髄炎
2 化膿性関節炎
3 痛風
4 偽痛風(CPPD結晶沈着症)
5 滑液包炎
6 骨粗鬆症
7 関節リウマチ(リウマチ総論・下肢のリウマチ)
近年,整形外科学は脊椎,肩関節,肘関節,手/手関節,股関節,膝関節,足関節など多くの領域に細分化され,それぞれ専門化が進んでいます。また医療技術の進歩とともに,整形外科分野においても再生医療やロボット手術など,新しい技術が次々に導入されています。このような中,整形外科レジデントには幅広い知識・技術を習得し,常にアップデートしていくことが求められています。一方で,多種多様な疾患,外傷を扱う臨床現場では,必要な知識を迅速に整理し,適切な診断・治療を行うことは容易なことではありません。
我々は,整形外科レジデントがプライマリ・ケアで求められる標準治療を,自信を持って行うためのバイブルを作りたい,との思いを込めて本書を作成いたしました。千葉大学整形外科下肢グループのスタッフ,および関連病院で活躍しているOB/OGの先生方が,下肢診療のノウハウを網羅すべく総力を挙げて執筆しています。
本書は,初診外来を担当した専攻医の目前に,対象疾患が疑われる患者が来院したという状況を想定しています。問診,視診,触診,理学所見の評価などの診察から始まり,血液検査や画像診断などの検査を通じて疾患の診断と鑑別診断を行い,さらに適切な初期対応とその後の治療を行うために必要な手順をわかりやすく解説しています。また,一緒に治療に関わるコメディカルに適切な指示が出せるよう,必要なリハビリーテーションや患者指導についても記載しています。そしてTips&Tricksとして,レジデントに伝えたい上級医からのアドバイスや自身の経験などを掲載しました。本書を携えて臨床研修に臨んで頂ければ,疾患への理解がより深まり,研修の質が向上するものと信じております。
本書には整形外科レジデントだけではなく,臨床実習を行う医学生,整形外科疾患を担当する理学療法士,作業療法士,放射線技師,看護師などのコメディカルスタッフ,そして知識をブラッシュアップしたい専門医の先生方にも有益な知識や情報を記載していますので,是非本書をお使い頂ければ幸いです。
最後になりますが,日々の診療,研究,教育で多忙にされる中,本書の執筆にご協力頂きました,千葉大学整形外科下肢グループのスタッフとOB/OGの先生方に深謝いたします。また執筆,監修にあたり多大なご助力を頂きました吉田理恵様をはじめ,日本医事新報社の方々に心より御礼申し上げます。
2024年2月
医療法人社団淳朋会 変形性関節症センター センター長
渡辺 淳也
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。