株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS 男性の4分の1、女性の半数が90歳まで生存―2017年出生者、厚労省推計

No.4918 (2018年07月28日発行) P.20

登録日: 2018-07-23

最終更新日: 2018-07-23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚生労働省は20日、2017年の「簡易生命表」を公表した。2017年の出生者10万人に対し、90歳まで生存すると推計される者の割合は、男性では25.8%、女性では50.2%となっている。また、95歳まで生存する女性の割合は25.5%と試算している。

簡易生命表は、調査対象となった1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定し、各年齢における1年以内に死亡する確率や、あと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標で表したもの。

生命表によると、0歳の平均余命(平均寿命)は、男性81.09年(前年比0.11年増)、女性87.26年(同0.13年増)で、ともに過去最高を更新した。同省は、男女とも悪性新生物(がん)、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患、肺炎などの死亡率の低下が平均寿命の延伸に寄与したとみている。

生命表上で2017年出生者のちょうど半数が生存すると期待される年数(寿命中位数)をみると、男性84.08年、女性90.03年で、平均寿命と比べて男性は2.99年、女性は2.77年上回っていた。

特定死因による死亡を除去した場合の平均寿命の変化をみると、悪性新生物による死亡がゼロになれば、男性で3.62年、女性で2.84年延伸する。また、いわゆる3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)を除去すると、男性では6.81年、女性では5.61年延びることが期待される。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top