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痙攣発症した良性腫瘍の全摘出後に抗痙攣薬を減量・中止するタイミングは?

No.5109 (2022年03月26日発行) P.51

佐藤健一 (東北医科薬科大学脳神経外科准教授)

岩崎真樹 (国立精神・神経医療研究センター病院脳神経外科部長)

登録日: 2022-03-24

最終更新日: 2022-03-22

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  • 痙攣にて発症した良性腫瘍や脳血管病変が全摘出され,術後痙攣発作なく経過している場合,抗痙攣薬を減量あるいは中止することは可能でしょうか? また,開頭手術の周術期に予防的に投与されていた抗痙攣薬の適切な終了時期について,患者やかかりつけ医より質問されることがあります。
    国立精神・神経医療研究センター・岩崎真樹先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    佐藤健一 東北医科薬科大学脳神経外科准教授


    【回答】

    【2年以上てんかん発作がなければ,患者の十分な理解のもとに慎重に減量する】

    てんかん発作がまったくないにもかかわらず,開頭手術後に抗てんかん薬をずっと続けている患者は多いのではないでしょうか。長期にわたっててんかん発作がなければ,抗てんかん薬の減量と中止は可能です。しかし,抗てんかん薬の減量と中止によって発作が再発するリスクがあるので,患者と家族に対する十分な説明と理解が欠かせません。

    「痙攣発症した良性腫瘍」について,まずはこの患者にてんかんがあったのか否かの判断が必要です。痙攣発作が発症時の1回だけであれば,脳腫瘍による急性症候性発作かもしれません。そうであれば,そもそもてんかんではない可能性があり,抗てんかん薬の漸減・中止による再発のリスクは低いと考えられます。

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