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発作性の四肢痛を主訴に受診した18歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(310)]

No.5239 (2024年09月21日発行) P.1

田村弘樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

小島淳平 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

生坂政臣 (医療法人生坂医院)

登録日: 2024-09-19

最終更新日: 2024-09-17

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6歳から年10回以内の頻度で発作性の四肢痛を自覚。半年前(高3の夏)から頻度が週3回に増加し,整形外科・内科・膠原病内科・脳神経内科での精査で原因不明のため当科を紹介受診。

痛みの持続は1~3時間で,“冷感が広がっていくような”感覚がある。疼痛は下肢に多いが,右上腕と左下肢など,関節部を除く両上下肢に様々な組み合わせで生じる(図1)。予兆・前兆や体動での悪化はない。ロキソプロフェン頓用が著効する。

既往歴に片頭痛(高3から)があり,ゾルミトリプタン頓用の効果を認める。家族歴に類症なし。

身体診察(非発作時)はバイタルサインを含めて特記事項なし。一般血液・生化学検査,脳波検査で異常を認めない。



研修医の診断:小児四肢疼痛発作症

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