6歳から年10回以内の頻度で発作性の四肢痛を自覚。半年前(高3の夏)から頻度が週3回に増加し,整形外科・内科・膠原病内科・脳神経内科での精査で原因不明のため当科を紹介受診。
痛みの持続は1~3時間で,“冷感が広がっていくような”感覚がある。疼痛は下肢に多いが,右上腕と左下肢など,関節部を除く両上下肢に様々な組み合わせで生じる(図1)。予兆・前兆や体動での悪化はない。ロキソプロフェン頓用が著効する。
既往歴に片頭痛(高3から)があり,ゾルミトリプタン頓用の効果を認める。家族歴に類症なし。
身体診察(非発作時)はバイタルサインを含めて特記事項なし。一般血液・生化学検査,脳波検査で異常を認めない。