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進行尿路上皮癌に対する一次化学療法後の維持療法とは?

No.5086 (2021年10月16日発行) P.51

三宅秀明 (浜松医科大学泌尿器科教授)

江藤正俊 (九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野教授)

登録日: 2021-10-15

最終更新日: 2021-10-14

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  • 最近,進行尿路上皮癌に対する一次化学療法後の維持療法として免疫チェックポイント阻害薬であるアベルマブが承認されました。今後,実臨床で使用する際のポイントをご教示下さい。九州大学・江藤正俊先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    三宅秀明 浜松医科大学泌尿器科教授


    【回答】

    【一次化学療法後に病勢が安定し,OS延長を期待して投与するIO治療】

    根治切除不能あるいは転移性尿路上皮癌に対してエビデンスのある治療法は,長らく白金製剤を含む多剤併用化学療法のみでした。その後,2017年12月にペムブロリズマブが化学療法抵抗性がんに対する二次治療として保険適用となり,そして2021年2月に一次化学療法後の維持療法としてアベルマブが保険適用となりました。

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