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上田 諭「高齢者うつとフレイルの鑑別」(質疑応答【動画版】)

2021/11/04

【Web医事新報チャンネル】~2022/5

質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「高齢者うつとフレイルの鑑別」。戸田中央総合病院メンタルヘルス科部長の上田諭先生にご回答いただきます。
(視聴時間17分・2021年9月14日収録)

【Question】

  • COVID-19パンデミックで生活環境が大きく変わる中で、高齢者うつやフレイルの傾向に変化はありますか?(00:28)
  • 高齢者うつとフレイルの鑑別のポイントは?(02:27)
  • うつとフレイルで誤った診断をされた患者が相談に来るケースはありますか?(06:31)
  • 高齢者うつの治療、フレイルの治療はどのように進めればいいでしょうか?(08:08)

【上田先生に編集部から質問】

  • 「現在の診療科(精神科)を選んだ理由」「今後取り組みたいこと」を教えてください。(13:00)

編集メモ~ここがポイント!

  • COVID-19の影響でうつを発症するケースはそれほど多くはない。外出の機会が減り、活動性・筋力が低下するなど、変化が起きているのはフレイル
  • 高齢者うつとフレイルは全く異なる状態。高齢者うつは些細な出来事から急性に心身の調子が悪化することが多く、苦痛・苦悶が強いが、フレイルはうつのような苦悶感、苦痛はない
  • 高齢者うつとフレイルの鑑別は、きちんと見立て・診察をすれば決して難しくない
  • フレイルは運動・栄養指導、うつは薬物療法が基本
  • フレイルか、うつか、紛らわしいケースも時々ある。迷ったら抗うつ薬の治療を優先すべき

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[質疑応答~プロからプロへ]抗うつ薬治療が必須の高齢者うつとフレイルの鑑別(日本医事新報2016年4月30日号掲載)

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