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柴田綾子×重見大介「女性のヘルスケアとテクノロジー~直面する課題をどう解決するか?~」(討論 Pro×Pro)

2021/11/25

【Web医事新報チャンネル】~2022/5

討論 Pro×Proでは、医療現場が直面する問題や臨床医の間で関心が高いテーマについて、専門家同士による討論・意見交換をお届けします。
今日のテーマは「女性のヘルスケアとテクノロジー~直面する課題をどう解決するか?~」。淀川キリスト教病院産婦人科医長の柴田綾子先生、「産婦人科オンライン」代表の重見大介先生にディスカッションいただきます。
(視聴時間32分・2021年10月26日収録)

【主な内容】

コロナ禍の中で浮き彫りになった女性の健康課題を解決するため、テクノロジーをどう活用するか、日本の産婦人科はどうあるべきかについて、産婦人科医の柴田綾子先生(淀川キリスト教病院産婦人科医長)と重見大介先生(「産婦人科オンライン」代表)がプレゼン資料を用いて意見交換

  • 柴田先生によるプレゼンテーション「コロナ禍の中で浮き彫りになった女性の健康課題(01:14)
    ①避妊の選択肢が少ない
    ②中絶の選択肢が少ない
    ③自己検査キットが活用されていない
  • 重見先生によるプレゼンテーション「コロナ禍の中で浮き彫りになった女性の健康課題(11:56)
    ①婦人科がんや乳がんの発見の遅れ

    ②周産期うつの増加
    ③女性特有の医療関連誤情報
  • 柴田先生によるプレゼンテーション「これからの日本の産婦人科(22:07)
  • 重見先生によるプレゼンテーション「これからの日本の産婦人科(24:27)
  • コロナ禍で女性の自殺者が増加した問題やジェンダー格差がより浮き彫りになった問題についてどのように考えるか?(27:20)
  • 視聴者へのメッセージ(30:00)

編集メモ~ここがポイント!

  • 日本ではセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)の「ライツ」の部分がまだまだ浸透していない
  • 避妊法の選択肢が日本は少なく、中絶の手法も外科的な処置しか認められていない
  • 自己検査キットを積極的に活用し、早期発見につなげていくことが重要
  • パンデミックによる社会活動の変化ががんの診断にも影響を与え、婦人科がんや乳がんの発見の遅れという問題が生じている
  • 周産期うつの増加に対応するため、スマホを中心としたmHealth(モバイルヘルス)の活用を
  • コロナワクチンなどを巡る誤情報を拡散させないため、日本の学会も医療者へのメッセージの発信を
  • 産婦人科は「女性の人生は女性が決める」という考えを尊重すべき
  • 産婦人科医はもっと公衆衛生の視点を持つ必要がある

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