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任 智美「味覚障害の治療はどう進め、いつまで継続すべきか?」(質疑応答【動画版】)

2021/12/02

【Web医事新報チャンネル】~2022/5

質疑応答【動画版】では、現場の臨床医の先生方から実際に寄せられた質問・疑問を取り上げ、専門家が最新の知見・データに基づいてわかりやすく解説します。
今日のテーマは「味覚障害の治療はどう進め、いつまで継続すべきか?」。兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講師の任智美先生にご回答いただきます。
(視聴時間9分・2021年11月12日収録)

【Question】

  • 味覚障害には様々なケースがありますが、それぞれどのように対応すべきでしょうか。また、治療はいつまで継続すればいいのでしょうか?(00:31)
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、後遺症として味覚障害の問題がクローズアップされましたが、コロナ後遺症の味覚障害にはどのように対応すべきでしょうか?(03:06)
  • 味覚障害の治療では、亜鉛内服療法と漢方による治療とどのように使い分ければいいでしょうか?(05:50)
  • その他、味覚障害・味覚異常を巡る最近の話題、かかりつけ医が注意すべきポイントがありましたら、ご紹介ください。(06:23)

【任先生に編集部から質問】

  • 「現在の診療科(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)を選んだ理由」「どのようなやりがいを感じているか」「今後取り組みたいこと」を教えてください。(07:35)

編集メモ~ここがポイント!

  • 原因薬剤や原因の全身疾患がない特発性味覚障害の場合、長期的に亜鉛内服療法を行うことになる

  • 基礎疾患がない方の場合、症状や検査値が改善した後1~3カ月くらいかけて漸減しながら投与を続ける
  • 中止後は、市販のサプリメントなどを活用し「体調が悪くなった時に飲んでください」といった指導を行う
  • 新型コロナ後遺症で多いのは味覚障害よりも嗅覚障害
  • コロナ後遺症の味覚障害は比較的早期に改善。嗅覚障害は長期にわたるケースもある
  • コロナ後遺症の味覚障害は亜鉛内服療法と漢方を用いて治療
  • 一般診療の中で高齢者の味覚障害の治療にもぜひ目を向けてほしい。80~90代の方の味覚障害も適切に治療すれば改善できる

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