ヤンセンファーマは8月21日、1日1回1錠の抗HIV薬「オデフシィ配合錠」の製造販売承認を同日付で取得したと発表した。
オデフシィは、リルピビリン、テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンの既存3成分を固定用量で配合したフィルムコーティング錠。ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメントとギリアド・サイエンシズの2社により共同開発され、米国では2016年3月、欧州では同年6月に承認されている。
他の抗HIV薬からオデフシィに切り替えた際の有効性・安全性を検討した海外第Ⅲ相試験を2試験実施し、良好な忍容性が認められたことなどから、今回の承認に至った。ヤンセンのクリス・フウリガン社長は「HIV感染症の治療は、服薬アドヒアランスの向上が重要。オデフシィは、既存の3剤を組み合わせ、1日1回1錠で治療を行えるため、服薬アドヒアランスと治療効果の向上への貢献が期待されている」とコメントしている。
オデフシィは抗HIV薬のため8月29日に薬価基準に緊急収載された。薬価は1錠6043円。
「オデフシィ配合錠」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】HIV-1感染症 【用法・用量】成人および12歳以上かつ体重35kg以上の小児に、1回1錠を1日1回食事中または食直後に経口投与