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再発防止へ行政・関係団体が意見交換 【ハーボニー偽造品問題】

登録日: 2017-02-23

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C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が発見された問題で、厚生労働省医薬・生活衛生局は2月23日、薬剤師・薬局関係団体との懇談会を開いた。懇談会には、職能団体の代表として日本薬剤師会の山本信夫会長、薬局経営者の代表として日本保険薬局協会の中村勝会長と日本チェーンドラッグストア協会の青木桂生会長の計3名が出席し、再発防止を巡り意見交換が行われた。

懇談会では、医療用医薬品の偽造品が調剤薬局の薬剤師から患者に渡ったことについて、「重大な問題」であるとの認識を共有。行政と各団体が連携し、①薬局は医薬品を適正な流通経路から入手していることを常に確認する、②管理薬剤師は薬局における医薬品管理に責任を負っていることを改めて確認し、薬局開設者は管理薬剤師がその責務を遂行できる環境を整える、③実際に調剤業務を行う薬剤師は医薬品に異常がないことの確認を徹底する―の3点に取り組むことで一致した。また、薬剤師の基本的使命である「“物”としての医薬品の管理」を徹底する旨が確認されたという。

厚労省は2月16日付で、卸売販売業者と薬局に対し、医薬品を譲渡する際の本人確認と記録管理の徹底などを求めるとともに、都道府県に対しては流通監視指導の強化を求める通知も発出している。

23日の懇談会では、通知で示された範囲を超える対策の必要性については議論されなかったが、同局担当官は流通規制について、「(追加の)いくつかの選択肢を検討すべき」との認識を示している。

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