厚生労働省は20日、薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で、医薬品3成分の新用量追加などの承認が了承されたと報告した。近く承認される見通し。
このうち、骨粗鬆症に用いる「テリボン皮下注用」(一般名:テリパラチド酢酸塩、旭化成ファーマ)は、投与期間の上限が現行の72週間から24カ月間に延長される。また、潰瘍性大腸炎に用いる「アサコール錠」(同:メサラジン、ゼリア新薬工業)は、通常、1日2400mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には必要に応じて1日1回投与が可能になる。
21日に開かれた医薬品第二部会では、抗生物質製剤「ゾシン静注用」(同:タゾバクタム/ピペラシン水和物、大鵬薬品工業)について、適応症に「深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染」を追加することが了承された。同剤は『JAID/JSC感染症治療ガイド2014』において、潰瘍・創面等の二次感染の重症例および壊死性筋膜炎への使用が推奨されおり、欧米など99カ国で皮膚軟部組織感染症に関連する効能が承認されている。これらを踏まえ、新たな臨床試験を実施することなく、適応追加申請(公知申請)が行われた。