2022/11/25
本日は、厚生労働省OBによるスペシャルセッション「医薬品の迅速・安定供給をどう実現するか」をお届けします。
医薬品の迅速・安定供給に関する厚労省の有識者検討会に参加する香取照幸上智大学教授と、くすり未来塾共同代表として薬価・医薬品流通改革の提言を発信している武田俊彦岩手医科大学客員教授に、いま足下で起きている医薬品をめぐる諸問題についてディスカッションいただきます。(全4回)
【「医薬品の迅速・安定供給をどう実現するか」配信スケジュール】
Chapter 1 処方しても薬が薬局にない? 11/24(木)午前10時~
Chapter 2 新薬が欲しければ海外へ? 11/25(金)午前10時~
Chapter 3 メーカーも卸も来てくれない? 11/28(月)午前10時~
Chapter 4 「薬価差」という言葉のトラップ 11/29(火)午前10時~
深刻化する新薬導入の遅れ、長引く医薬品の供給不安…。医薬品を巡っていま足下で何が起こり、どのような処方箋(制度改革)が必要とされているのか。薬務行政に詳しい2人の厚労省OBによるスペシャルセッションをお届けします。
Chapter 2では、薬価政策の変更とともに新薬の上市が遅れ、国内未承認薬が増加している実態を踏まえ、くすり未来塾として提案している第3の薬価算定制度「企業届出価格承認制度」について武田氏が説明。
香取氏は「国内の製薬企業の新薬開発力≒国際競争力がどんどん落ちている」として、日本の製薬企業の「体力」をどう向上させるかも大きな課題と指摘します。
香取 照幸(かとり てるゆき) 上智大学総合人間科学部教授/未来研究所臥龍代表理事
1980年東大法学部卒、厚生省入省。厚生省高齢者介護対策本部事務局次長、内閣官房内閣参事官、同審議官、厚労省政策統括官(社会保障担当)、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを歴任。その間、介護保険法、子ども・子育て支援法、GPIF改革等の制度創設・改革を担当。また、内閣官房内閣審議官として「社会保障・税一体改革」を取りまとめた。2016年厚労省退官、2017年在アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使。2020年4月より上智大総合人間科学部教授、同年8月より一般社団法人未来研究所臥龍代表理事。2022年4月より兵庫県立大社会科学研究科経営専門職専攻客員教授。主な著書に『教養としての社会保障』『民主主義のための社会保障』『社会保障論Ⅰ[基礎編]』『高齢者福祉論』(いずれも東洋経済新報社)など。
武田 俊彦(たけだ としひこ) 岩手医科大学医学部客員教授/ボストンコンサルティンググループ シニア・アドバイザー
1983年東大法学部卒、厚生省入省。大臣秘書官(丹羽雄哉厚相)、厚労省医政局企画官、同経済課長、同政策医療課長、保険局国民健康保険課長、同総務課長、社会保障担当参事官、大臣官房審議官(医療保険担当)、政策統括官(社会保障担当)、医薬・生活衛生局長、医政局長などを歴任。社会保障担当参事官時代に香取氏とともに「社会保障・税一体改革」を担当。2018年厚労省退官、同省政策参与。現在、岩手医科大学医学部客員教授、ボストンコンサルティンググループ(BCG)シニア・アドバイザー、一般社団法人日本在宅ケアアライアンス副理事長、薬価流通政策研究会(くすり未来塾)共同代表。
医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会(厚生労働省ウェブサイト)
くすり未来塾「薬価・医薬品流通改革提言(第4弾)」(一般社団法人医療・医薬総合研究所ウェブサイト)