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小野薬品工業/ブリストル・マイヤーズ スクイブ:悪性胸膜中皮腫への「オプジーボ」の効果、「画期的」と評価[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4929 (2018年10月13日発行) P.15

登録日: 2018-10-11

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本庶佑京大特別教授のノーベル賞受賞で再注目される抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)の効能・効果のうち、8月に新たに承認された悪性胸膜中皮腫について解説するセミナーが9月14日、小野薬品工業/ブリストル・マイヤーズ スクイブの主催で開かれた。

悪性胸膜中皮腫は、石綿(アスベスト)曝露から約30〜50年を経て発症。国内の患者数は約2000人と推定されている。初回薬物療法としてはシスプラチン+「アリムタ」(ペメトレキセド)の併用療法が行われているが、この療法に不応・不耐となった患者には標準的な治療法がなく、新たな治療法が求められていた。

14日のセミナーで講演した岸本卓巳氏(アスベスト疾患研究・研修センター所長=写真)は、オプジーボを投与した悪性胸膜中皮腫患者34例のうち23例(部分奏効10例、安定13例)で効果がみられた国内第Ⅱ相試験の結果を「画期的」と評価。「(オプジーボは)現在、シスプラチン+アリムタなどの化学療法後の セカンドラインと位置づけられているが、今後の展望として、ファーストラインでの効果や、術前・術後療法への拡大に対する研究開発・エビデンス創出が待たれる」と述べ、さらに使用機会を増やすための治験に期待を寄せた。

今年8月に新たに承認された「オプジーボ」の効能・効果と用法・用量
【効能・効果】がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫
【用法・用量】1回240mgを2週間間隔で点滴静注

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