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MSD:ウェストハイゼン社長「イノベーション推進と皆保険維持の両立を」[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4937 (2018年12月08日発行) P.15

登録日: 2018-12-10

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MSDのヤニー・ウェストハイゼン社長(写真)は11月30日に開いた記者懇談会で2018年を振り返り、「画期的な新薬やワクチンを開発し提供するというミッションに取り組み、日本の患者が受ける医療の向上に貢献できた」と強調した。

MSDが今年上市した新薬は①小腸コレステロールトランスポーター阻害剤「ゼチーア」とアトルバスタチンの配合剤「アトーゼット配合錠」(バイエル薬品と共同販売)、②DPP-4阻害剤「ジャヌビア」とSGLT2阻害剤「スーグラ」の配合剤「スージャヌ配合錠」(アステラス製薬と共同開発)、③HIVインテグラーゼ阻害剤「アイセントレス錠」─など。

製品開発以外の取り組みでは、10月に横浜市と医療啓発における連携協定を締結したことを挙げ、MSDが作成した医学事典「MSDマニュアル」を活用し一般市民のヘルスリテラシー向上に貢献していることを紹介した。

ウェストハイゼン社長は、日本の薬価制度改革がイノベーションに与える影響への懸念も示し、「日本政府とディスカッションを重ね、イノベーションの推進と国民皆保険制度の維持を両立できるような協力関係を継続していく」と述べた。

MSDが2018年に上市した主な新薬
アトーゼット配合錠(適応症:高コレステロール血症など)、スージャヌ配合錠(適応症:2型糖尿病)、アイセントレス錠(適応症:HIV感染症)、シベクトロ錠/点滴静注用(適応症:MRSA感染症)

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