厚生労働省は14日付で、後発医薬品246品目を薬価基準に収載した。初めて後発品が収載されたのは、抗うつ薬「リフレックス/レメロン」(ミルタザピン)、ADHD治療薬「ストラテラ」(アトモキセチン塩酸塩)、慢性疼痛治療薬「トラムセット」(トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン)など、計14成分130品目(表)。
初収載品のうち、原薬・添加物・製法等が先発品と同じオーソライズド・ジェネリック(AG)が収載されたのは、①月経困難症治療薬「ルナベルULD」(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール)、②前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフ」(シロドシン)、③抗悪性腫瘍薬「イレッサ」(ゲフィチニブ)―の3成分。それぞれのAGの製造販売元は、①があすか製薬、②③が第一三共エスファ。
後発品薬価は原則、先発品の0.5掛けで算定されるが、組成・剤型区分・規格が同一の銘柄が11以上同時に収載される場合は0.4掛けとなる。先発品が新薬創出等加算の対象品目である場合は加算分を控除した上で0.5掛けまたは0.4掛けされる。これらのルールにより、リフレックス/レメロンの後発品薬価は先発品の約32%に、ストラテラの後発品薬価は先発品の約40%に、トラムセットの後発品薬価は先発品の約33%になった。