中央社会保険医療協議会総会は3月27日、ギリアド・サイエンシズが承認を取得した3剤配合の経口抗HIV薬「ビクタルビ」(一般名:ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)について、4月3日付で薬価収載(保険適用)することを了承した。算定薬価は1錠6972.30円。適応疾患の特性を踏まえた緊急収載となる。
ビクタルビは、新規インテグラーゼ阻害薬のビクテグラビル50mgと、国内既承認のヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬であるエムトリシタビン200mgおよびテノホビル アラフェナミド25mgの配合剤。
同薬の適応は、①抗HIV薬による治療経験がない患者、②ウイルス学的失敗の経験がなく、切替え前3カ月間以上においてウイルス学的抑制が得られており、ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療の患者。成人には、食事の有無にかかわらず1日1回1錠を経口投与する。