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第一三共:FLT3-ITD変異陽性のAML治療薬「ヴァンフリタ」発売[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4985 (2019年11月09日発行) P.15

登録日: 2019-11-07

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第一三共は10月10日、抗悪性腫瘍剤/FLT3阻害剤「ヴァンフリタ錠」(一般名:キザルチニブ塩酸塩)の国内での販売を開始した。薬価は17.7mg(1錠):2万59.60円、26.5mg(1錠):2万7074.40円。

ヴァンフリタは、FLT3-ITD変異を有する再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)患者を対象としたグローバル第3相臨床試験(QuANTUM-R試験)および国内第2相臨床試験の結果に基づき、今年6月に承認。2025年までにがん領域で7つの革新的新薬の上市を目指す第一三共にとって国内初の上市品目となる。

FLT3-ITD変異はAMLにおいて比較的頻度の高い遺伝子変異で、AML患者の約25%に認められる。FLT3-ITD変異を有するAML患者は、変異のない患者と比べ再発率が高く生存期間が短いとされている。現在、FLT3遺伝子変異陽性のAML治療薬としては、アステラス製薬から「ゾスパタ錠」(一般名:ギルテリチニブ)が発売されている。

「ヴァンフリタ錠」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】再発または難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病 【用法・用量】1日1回26.5mgを2週間経口投与、それ以降は1日1回53mgを経口投与(患者の状態により適宜減量)

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