エーザイは11月20日、パーキンソン治療の新たな選択肢となる「エクフィナ錠」(一般名:サフィナミドメシル酸塩)の販売を開始した。
エクフィナは、日本でMeiji Seikaファルマが開発した1日1回経口投与のパーキンソン病治療薬。モノアミン酸化酵素B(MAO-B)の選択的かつ可逆的な阻害作用により、内因性およびレボドパ含有製剤由来のドパミン脳内濃度の維持を助け、電位依存性ナトリウムチャネル阻害作用を介した脳内グルタミン酸放出抑制作用も併せ持つ。「レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるwearing off現象の改善」の適応症で今年9月に承認された。
wearing off現象を有する日本人パーキンソン病患者を対象に、レボドパ含有製剤併用下でエクフィナの有効性・安全性をプラセボと比較した二重盲検第Ⅱ/Ⅲ相試験(ME2125-3試験)で、エクフィナ投与群(50mg、100mg)は、投与24週後における1日平均オン時間のベースラインからの変化量について統計学的に有意なオン時間の延長を示したという。
エクフィナの成分であるサフィナミドメシル酸塩は、別の製品名で欧州(15カ国)、米国、オーストラリア、カナダなどで販売されている。
「エクフィナ錠」の用法・用量/薬価
【用法・用量】レポドパ含有製剤と併用。通常、成人には50mgを1日1回経口投与。症状に応じて100mgを1日1回経口投与 【薬価】1錠963.90円