中医協総会(森田朗会長)は13日、セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変の治療薬「ソバルディ錠」の保険収載を了承した。
ソバルディ錠は、従来のインターフェロン製剤と異なる経口薬。リバビリンとの併用で1日1回12週間経口投与する。インターフェロン治療で効果不十分であった患者にも高い有効性を示すことに加え、インターフェロン治療で懸念される副作用リスクも低いことから「画期性加算」100%がつき、1日薬価は6万1799円となった。未治療および治療歴のある患者に対する国内第3相試験では、投与12週目の著効率は約97%との結果が得られている。2008年度から現行の薬価算定方式が導入されて以来、「画期性加算」100%がついたのは初。
会合では、ソバルディ錠の有効性と安全性を「画期的」と評価する声も出る一方、薬価の高さを指摘する委員が相次いだ。
厚生労働省の試算では、ソバルディ錠とリバビリンの併用療法の薬剤費は12週間で約545万円、従来の3剤併用療法では24週間で約223万円。これに対し中川俊男委員(日医)は、「画期的新薬は歓迎したいが、薬価が非常に高い。C型肝炎患者の生涯医療費を踏まえた分析ができる仕組みを作ってもらいたい」と要望した。