化学及血清療法研究所(化血研)が承認書と異なる方法で血液製剤などを製造していた問題で、厚生労働省は14日、ワクチン・血液製剤業界のあり方を検討するタスクフォースの初会合を開いた。
タスクフォースは二川一男事務次官を本部長とし、同省幹部と外部有識者が参加。市場の寡占化が化血研の不正を招いたとの認識に基づき、安定的な供給体制の確保、製造実態の透明化、企業のガバナンス改善などについて議論する。4月中をメドに報告書を取りまとめる。
塩崎恭久厚労相は会合の冒頭で、「今回の不正は一企業だけでなく行政を含めた構造的問題」とした上で「まとまった提言を具体的な措置に反映させたい」と述べた。