厚労省は11月25日、新医薬品14成分、15品目を薬価収載した。収載された新薬は表の通り。
今回は、既存の不眠症治療薬とは異なる作用機序の「ベルソムラ錠」が収載された。初のオレキシン受容体拮抗薬。不眠症患者に新たな選択肢を提供するとして、5%の有用性加算がついた。成人は1日1回20mg、高齢者は15mgを就寝直前に経口摂取する。
一方、同薬には作用機序から想定される潜在的リスクとしてナルコレプシーがある。ナルコレプシーは臨床試験では見つかっていないが、厚労省保険局の中井清人薬剤管理官は薬価収載について議論した11月19日の中医協総会で「潜在的リスクに注意した上で、慎重な使用が必要」との認識を示した。