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多発性骨髄腫の経口治療薬などが近く承認 【医薬品第一・第二部会】

No.4846 (2017年03月11日発行) P.10

登録日: 2017-03-06

最終更新日: 2017-03-06

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厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会、第二部会はそれぞれ2日、3日に会合を開き、新薬計10成分の承認を了承した。4月までに承認される見通し。

第二部会で承認が了承された「ニンラーロカプセル2.3mg、3mg、4mg」(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル、武田薬品工業)は、再発または難治性の多発性骨髄腫(MM)の治療薬。経口投与のプロテアソーム阻害薬で、免疫調節薬のレナリドミド、ステロイド薬のデキサメタゾンと併用する。国内で対象患者数年間6000人程度と推定される再発または難治性MMに対する薬物治療の選択肢の1つと位置づけられる。

第一部会では、ウイルソン病の効能・効果で承認されている「ノベルジンカプセル25mg、50mg」「同錠25mg、50mg」(一般名:酢酸亜鉛水和物、ノーベルファーマ)について、「低亜鉛血症」の効能追加が了承された。承認されれば国内初の低亜鉛血症治療薬となる。

■「オプジーボ」が頭頸部癌にも適応拡大へ

第二部会ではこのほか、がん免疫療法薬「オプジーボ点滴静注20mg、100mg」(一般名:ニボルマブ、小野薬品工業)について、「再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌」の効能追加も了承された。国立がん研究センターによると、2012年の国内における頭頸部癌(甲状腺癌を除く)の罹患数は2万4557人だが、同剤の投与対象となる患者数についてはデータがない。なお、同剤は2月に緊急薬価改定が行われ、当初薬価の半額となっている。

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