株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

「適切なルールの確立で不適正な取引を根絶」【偽造医薬品対策で省令改正へ】 

No.4860 (2017年06月17日発行) P.16

登録日: 2017-06-12

最終更新日: 2017-06-15

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が薬局や卸売販売業者から発見された問題を受け設置された厚生労働省の「医療用医薬品の偽造品流通防止のための施策のあり方に関する検討会」(赤池昭紀座長)は8日、医薬品のロット番号を取引記録に記載するなどの再発防止策を盛り込んだ中間取りまとめ案を概ね了承した。これを踏まえ厚労省は、今夏をメドに省令改正を行う予定。

中間取りまとめでは、今回の事案の背景として、こうした業者においては譲渡人の秘密厳守を謳う営業が行われている実態があることを指摘。その上で、「偽造品の流通を生み出すような取引は断固として排除すべき」「適切なルールを確立することにより不適正な取引を根絶すべき」と強調している。

薬局と卸売販売業者に対しては、医薬品の譲受や譲渡に当たり許可証や身分証明証等で許可番号や氏名といった相手方の身元確認をすることを求める。また記録事項として現状の氏名等に加え、相手方の住所や医薬品のロット番号、使用期限等を書面に記載し、保存するなど取引記録の管理の徹底を求めている。

関連物件情報

もっと見る

page top