薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は2日、アストラゼネカのプロトンポンプ阻害薬(PPI)「ネキシウム」(一般名:エソメプラゾールマグネシウム水和物)について、小児用量と新剤型の懸濁用顆粒分包の承認を了承した。12月にも正式に承認される見通しで、小児に適応のあるPPIとしては初となる。
カプセル10mgを1歳以上の幼児・小児に用いる場合は、体重20kg未満では1回10mg、体重20kg以上では症状に応じて1回10~20mgを1日1回経口投与する。投与期間は、胃潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間まで、非びらん性胃食道逆流症では4週間まで。
カプセル20mgを体重20kg以上の幼児・小児に用いる場合は、症状に応じて1回10~20mgを1日1回経口投与する。胃潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎では8週間、十二指腸潰瘍では6週間まで。
同日の部会では、ノボ ノルディスクファーマの成長ホルモン製剤「ノルディトロピン」(ソマトロピン〈遺伝子組換え〉)について、「骨端線閉鎖を伴わないヌーナン症候群における低身長」の効能を追加することも了承された。
ネキシウムカプセル10mg、同20mg、同懸濁用顆粒分包10mg、同20mg(一般名:エソメプラゾールマグネシウム水和物、アストラゼネカ):「胃潰瘍、十二指腸、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群の効能・効果について、小児用量を追加する新用量・剤形追加に係る医薬品
ノルディトロピン フレックスプロ注5mg、同10mg、同15mg、同S注10mg(ソマトロピン〈遺伝子組換え〉、ノボ ノルディスクファーマ):骨端線閉鎖を伴わないヌーナン症候群における低身長の効能・効果を追加とする新効能医薬品