厚生労働省は7日、後発医薬品319品目の薬価基準への収載を官報で告示した。収載は8日付。収載品目の内訳は、内用薬が52成分279品目、注射薬9成分22品目、外用薬7成分18品目。
今回、初収載となったのは、表の8成分66品目。このうち、大日本住友製薬の降圧薬「アバプロ」(一般名:イルベサルタン)と田辺三菱製薬の抗ヒスタミン薬「タリオン」(一般名:ベポタスチンベシル酸塩)には、先発品と原薬、添加物、製法等が先発品と同じである「オーソライズド・ジェネリック」が収載された。
後発品薬価は原則、先発品薬価の50%で算定される。ただし、組成、剤形区分、規格などが同一の銘柄数が11以上となった内用薬は先発品薬価の40%となる。また、先発品が新薬創出等加算対象品目である場合、先発品薬価からこれまでの加算分を引いた価格の50%または40%となる。
これにより、MSDの神経膠腫治療薬「テモダール」(テモゾロミド)の後発品薬価は、20mg1カプセルの規格が1398.50円となり先発品薬価(3370.10円)の約41.5%に、ガルデルマの尋常性痤瘡(にきび)治療薬「ディフェリン」(一般名:アダパレン)は0.1%1gの規格が50.30円と先発品薬価(120.90円)の41.6%になった。