グラクソ・スミスクライン(GSK)日本法人は1月29日、GSKカナダファーマスーティカルズプレジデントのポール・リレット氏が2月1日付で正式に社長に就任すると発表した。
リレット氏の就任は、昨年4月に社長に就任したばかりの菊池加奈子氏が12月31日付で突然退任したことを受けたもの。
菊池氏は昨年12月5日に初の記者会見に臨み、「呼吸器」「HIV/感染症」「免疫・炎症」「オンコロジー」の4領域に資本を集中投資し、上位10社平均を超える成長率を確保する方針を表明。特に免疫・炎症領域への参入を加速させていくとし、昨年9月に承認を取得した全身性エリテマトーデス(SLE)治療薬の「ベンリスタ」(12月13日発売)を「必要とするSLE患者に確実に届ける」と意気込みを示していた。
社長就任にあたり、リレット氏は「非常に重要な市場である日本で、社長として指揮をとることを大変光栄に思うとともに、革新的な医薬品やワクチンを日本市場に届けることを楽しみにしている。より強固な組織を構築し、よりビジネスを加速させ、日本のライフサイエンスに貢献できるよう努める」とコメントしている。
GSKの2017年承認取得/申請実績
【承認取得】アニュイティ:喘息、ベンリスタ点滴静注/同皮下注:SLE 【承認申請】ボトックス:発声障害の追加、ヌーカラ:好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の追加、パキシルCR:6.25mg規格の追加