●執筆
Nuss法漏斗胸手術手技研究会
●商品説明
判型:A4判
頁数:34頁、動画:2点
発行日:2021年7月2日
1,980円(税込)
●内容紹介
Nuss(ナス)法とは、安全で整容性も高く、低侵襲な漏斗胸治療法です。漏斗胸の治療に関心がある小児外科医、形成外科医、胸部外科医が立ち上げた「Nuss法漏斗胸手術手技研究会」はすでに20年以上の歴史があります。同研究会がNuss法の最新の知見をまとめた本コンテンツでは、実際の手術手技を動画で解説。また術後の管理方法までカバーしており,漏斗胸の治療に大いに役立つ1本です。
【目次】
1.はじめに
植村貞繁(西宮渡辺心臓脳・血管センター漏斗胸治療センターセンター長)
2.Nuss法の手術手技
野口昌彦(長野県立こども病院形成外科部長/信州大学医学部形成再建外科学教室特任教授)
3.漏斗胸の機能的問題点とNuss法術後の改善
芦塚修一〔東京慈恵会医科大学外科学講座(小児外科)准教授〕
4.Nuss法術後の疼痛対策
永竿智久(香川大学医学部形成外科・美容外科講座主任教授)
5.Nuss法の問題点とその他の術式
飯田浩司(湘南鎌倉総合病院胸壁外科部長)
6.Nuss法の術前・術後の看護
中新美保子(川崎医療福祉大学保健看護学部保健看護学科教授)
Nuss法漏斗胸手術手技研究会とは
〈設立年〉2000年
〈研究会URL〉http://www.nuss.umin.jp/past.html
〈活動内容〉Nuss法漏斗胸手術手技研究会の前身のNuss法漏斗胸手術手技検討会はメディカルU&A社の主催により2000年4月に発足しました。漏斗胸に対する低侵襲手術としてNuss法が発表されたのが1998年で、我が国でこの手術が本格的に始まったのは1999年になります。2011年から独立したNuss法漏斗胸手術手技研究会となりました。
本研究会の目的は漏斗胸に対するNuss法の安全性の確立とよりよい手術手技の追求であります。Nuss法が発表されるまで、漏斗胸に対する外科治療はRavitch法や胸骨翻転術が行われていました。このNuss法は胸骨や肋骨に対する直接の手術侵襲がなく、陥凹した胸骨を金属バーにより挙上するという全く異なる方法でした。そのため、手術の具体的方法や安全な手技が求められ、漏斗胸の治療に関心がある小児外科医、形成外科医、胸部外科医が集まり、勉強会を立ち上げたところから始まりました。
最近ではNuss法自体の術式改良、あるいは器材の進歩などにより、より安全で矯正効果の高い手術手技の開発がすすんでいます。今後の本研究会の目指すものは、さらに質の高い胸壁異常の治療に寄与することです。その意味で、術後の疼痛管理や入院中と退院後の看護は研究会の主要なテーマの一つです。同時に漏斗胸患者では心肺機能の異常を示す例もあり、機能的な障害と術後の改善というテーマも検討されます。
〈アピールポイント〉
本研究会は漏斗胸以外にも胸壁の変形疾患は鳩胸などもあり、幅広く胸郭の異常の診療について研究することを目指しています。また、近年低侵襲の治療法として注目されている陰圧吸引療法や鳩胸の装具による圧迫療法についても検討していきます。研究会に参加する診療科は幅広く、看護も含め総合的に患者さんの治療を考えていく姿勢で取り組んでいます。最近の新しい漏斗胸診療について興味がある方は是非ご覧になって下さい。
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