中央社会保険医療協議会総会は5日、ヴィーブヘルスケアが承認を取得したHIV-1感染症治療薬「ジャルカ」(一般名:ドルテグラビルナトリウム/リルピビリン塩酸塩)について、12日付で薬価収載することを了承した。算定薬価は、1錠5350.90円。対象疾患の特性を踏まえた緊急収載となる。14日を超える投薬における安全性が確認されていることから、処方日数の制限は設けない。
同薬は、インテグラーゼ阻害薬のドルテグラビル50mgと、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬のリルピビリン25mgを含有する、初の2剤レジメン製剤。標準的な抗HIV療法では複数の薬剤を併用するが、同薬は単剤を1日1回、食事中または食直後に経口投与する。
同薬の添付文書では、投与対象を「ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6カ月間以上においてウイルス学的抑制が得られており、同薬の有効成分に対する耐性関連変異を持たず、同薬への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者」としている。