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経口C型肝炎治療薬 年内にも発売 [新薬FRONTLINE]

No.4776 (2015年11月07日発行) P.77

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-09

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アッヴィ合同会社:経口C型肝炎治療薬「ヴィキラックス」、 年内にも発売

「ダクルインザ・スンべプラ」(ブリストル・マイヤーズ)、「ハーボニー」(ギリアド・サイエンシズ)に続くインターフェロン・リバビリン不要のジェノタイプ1型C型慢性肝炎治療薬「ヴィキラックス配合錠」(アッヴィ合同会社)の製造販売が9月28日に承認され、年内にも発売の見通しとなっている。
「ヴィキラックス」は、プロテアーゼ阻害剤パリタプレビル/リトナビルとNS5A阻害剤オムビタスビルの配合剤で、1日1回2錠を12週間にわたり経口投与する。国内第Ⅲ相臨床試験では、未治療患者の95%(148人中140人)、前治療のある患者の94%(109人中102人)がSVR12(投与終了12週後にHCV RNA量が定量限界未満)を達成したとされている。
今後は、第Ⅲ相試験でSVR12率100%を達成した「ハーボニー」との使い分けが重要となるが、10月27日にギリアド主催のセミナーで講演した山梨大第一内科教授の榎本信幸氏(写真)は「現場的にはハーボニーが一番強力」としつつ、ハーボニーはeGFR 30未満は禁忌であるのに対しヴィキラックスはeGFR 15まで使用可能であることから「腎臓の機能が落ちている場合はヴィキラックスのほうが有利」との見方を示した。
ハーボニーは1錠約8万円という高薬価が設定されており、ヴィキラックスの薬価にも注目が集まっている。

●「ヴィキラックス配合錠」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】ジェノタイプ1のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善 
【用法・用量】1日1回2錠を食後に経口投与。投与期間は12週間

バイエル薬品:経口抗凝固薬「イグザレルト」、 PE/DVTの適応追加

バイエル薬品は10月28日、9月に適応拡大が承認された経口抗凝固薬「イグザレルト錠」(一般名:リバーロキサバン)についてメディア向けセミナーを開催した。
今回追加承認されたのは「深部静脈血栓症(DVT)と肺血栓塞栓症(PE)の治療および再発抑制」の効能・効果。第一三共の経口抗凝固薬「リクシアナ錠」(一般名:エドキサバン)も昨年9月に同様の効能・効果が承認されているが、リクシアナが「急性期への適切な初期治療(ヘパリン投与等)」が必須とされているのに対し、イグザレルトは、初期治療からヘパリンなしの単剤でのアプローチが可能とされている。
セミナーで講演した三重大病院循環器内科科長の山田典一氏は「イグザレルトは頻回に採血しながら用量調節する必要がないので、DVTの外来治療が可能になる」と述べ、患者の負担軽減をメリットとして強調した。
なお、イグザレルトによるPE/DVTの初期治療については症例ごとの慎重な投与判断が求められており、「重度の腎障害のある患者」は禁忌とされている。

●「イグザレルト錠」の用法・用量(PE/DVTの治療・再発抑制の場合)
深部静脈血栓症または肺血栓塞栓症発症後の初期3週間は15mgを1日2回食後に経口投与。その後は15mgを1日1回食後に経口投与

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