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ファイザー:薬価改定の影響受けながらも2.6%の伸長を達成[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.4950 (2019年03月09日発行) P.15

登録日: 2019-03-08

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ファイザーの原田明久社長(写真左)は3月5日の記者会見で、2018年度(17年12月〜18年11月)のファイザー日本法人の売上高は4536億円で「4月の薬価改定で約6%の影響を受けたものの2.6%の伸長を達成した」と発表した。

原田社長は、乳がん治療薬「イブランス」が業績を牽引したほか、他の主力製品も伸長したことが要因と説明。2019年度は、今年1月に就任したグローバルファイザーのアルバート・ブーラ新CEOが掲げる「患者の生活を大きく変えるブレークスルー(医薬品)を生みだす」という企業目的に基づき、業務効率の大幅な改善や社員の潜在能力の最大化に取り組むとした。また、健康に貢献する企業として、今年11月までに直近で3.5%の社内喫煙率をゼロにすると宣言した。

研究開発でファイザーが注力する疾患領域は「内科系疾患」「炎症性・免疫疾患」「希少疾病」「がん」「ワクチン」の5領域。原田社長は今年1月に立ち上げた「アップジョン事業部門」で、生活習慣病を含むNCDs(非感染性疾患)の治療薬にも力を入れていくとした。

ファイザーが開発中のがん領域以外の主な新薬(開発段階はいずれも第Ⅲ相)
①PF-04965842(JAK1阻害剤、アトピー性皮膚炎治療薬) ②PF-06651600(JAK3阻害剤、円形脱毛症治療薬) ③PF-06425090(クロストリジウム・ディフィシルワクチン)

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