厚生労働省は4月26日、薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会に、潰瘍性大腸炎に用いる抗α4β7インテグリン抗体「エンタイビオ」(一般名:ベドリズマブ、武田薬品工業)への「クローン病」の効能追加など、3件の医薬品の一部変更申請(表)について報告した。近く正式に承認される見通し。
エンタイビオには「中等症から重症の活動期クローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」の効能が追加される。
また、2型糖尿病に用いるGLP-1製剤「ビクトーザ」(一般名:リラグルチド、ノボ ノルディスクファーマ)には、既存治療で効果不十分な場合の新用量が追加される。
表 近く承認が見込まれる医薬品の効能・効果
販売名 |
一般名 |
効能・効果等 |
エンタイビオ点滴静注用300mg |
ベドリズマブ(遺伝子組換え) |
「中等症から重症の活動期クローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を追加 |
ビクトーザ皮下注18mg |
リラグルチド(遺伝子組換え) |
2型糖尿病(既存治療で効果不十分な患者に対する新用量を追加) |
①ブロプレス錠2、同4、同8、同12(武田テバ薬品) |
カンデサルタン シレキセチル |
高血圧症(小児用量を追加)* |
*公知申請。追加された用法・用量は2018年11月9日に保険適用済 |