第一三共は5月13日、高血圧症治療薬「ミネブロ錠」(一般名:エサキセレノン)の販売を開始した。薬価は同錠1.25mgが46.90円、2.5mgが89.90円、5mgが134.90円。
ミネブロは、米国のエグゼリキス社との共同研究で見出され、第一三共が単独で開発した新規の非ステロイド型の選択的ミネラルコルチコイド受容体ブロッカー。本態性高血圧症患者を対象にエプレレノン(商品名:セララ錠)を対照として実施した国内第Ⅲ相臨床試験(ESAX-HTN試験)で、12週時の座位血圧のベースラインからの変化量で非劣性が検証されたことから、2018年2月に承認申請が行われた。
高血圧症にはミネラルコルチコイド受容体の過剰な活性化が関与していることが知られており、ミネブロは同受容体の活性化を抑制することで降圧作用を発揮するとされている。
発売にあたり第一三共は「高血圧症の新たな治療選択肢を提供することで患者・医療関係者に貢献できるものと期待している」とコメント。同社はミネブロについて糖尿病性腎症患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験も国内で進めている。
「ミネブロ錠」の効能・効果/用法・用量/市場規模予測
【効能・効果】高血圧症 【用法・用量】通常2.5mgを1日1回経口投与(効果不十分な場合は5mgまで増量可) 【市場規模予測(ピーク時)】年間投与患者数48万人・販売金額112億円