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偽造医薬品、3月末まで重点的な監視指導を【厚生労働省】

No.4845 (2017年03月04日発行) P.11

登録日: 2017-02-28

最終更新日: 2017-02-28

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偽造医薬品対策について説明する厚労省の伊澤監視指導・麻薬対策課長

C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が発見された問題で、厚生労働省医薬・生活衛生局の伊澤知法監視指導・麻薬対策課長(写真)は2月28日、「我が国の医薬品提供体制の根幹を揺るがしかねない」との強い危機感を表明し、都道府県に対し、3月末までに卸売販売業者への重点的な監視指導を行うよう要請した。

同日省内で開かれた全国薬務関係主管課長会議で伊澤課長は、ハーボニーの偽造品が正規の流通ルートを介して患者に調剤され、患者が服用前に錠剤の異変に気づき発覚した今回の事案について「薬事行政を預かる立場として痛 恨の極み」と述べ、再発防止に向けて「医薬品の流通段階における対策を検討する」との方針を明らかにした。

さらに都道府県の職員に対し、これまでの薬事監視の実績から特に監視指導を強化すべきと認められる卸売販売業者に3月末までの重点的な監視指導を要請。「立入検査は原則、事前通告なしで行い、法違反が認められた場合には必要な行政処分を」と強調した。

なお厚労省は2月16日付で、卸売販売業者と薬局に対し医薬品を譲渡する際の本人確認と記録管理の徹底などを求めるとともに、都道府県に対しては流通監視指導の強化を求める通知を発出している。

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