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オピオイド誘発性便秘症治療薬など8成分収載【薬価収載】

No.4858 (2017年06月03日発行) P.18

登録日: 2017-06-01

最終更新日: 2017-06-01

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  • 厚生労働省は5月24日、新薬8成分18品目を薬価基準に収載した(下掲)。

    オピオイド誘発性便秘症(OIC)治療薬「スインプロイク」(一般名:ナルデメジントシル酸塩)は、1錠0.2mgが272.10円と算定。同薬は既存緩下薬と異なり、末梢性µオピオイド受容体へのオピオイドの作用を直接阻害することで便秘症状を緩和する。臨床試験で一定以上の便秘症状を有するOIC患者への有効性が認められたことから、比較薬の「アミティーザ」(24µg1カプセル、1日薬価247.40円)の薬価に有用性加算(Ⅱ)として10%が付加された。

    癌疼痛治療薬「ナルサス」(ヒドロモルフォン塩酸塩)は24mg1錠が1782.80円となり、比較薬の「オキシコンチン」(40mg1錠)と1日薬価が同額になった。英独仏の平均価格(588.70円)に比べるとかなり高いが、これは①厚労省が開発要請した新規収載品である、②外国での承認後10年を経過している、③外国平均価格の3倍を上回る─との理由から、外国平均価格調整の対象外となったため。

    結腸 ・直腸癌治療薬「ザルトラップ」(アフリベルセプト ベータ)は、100mg4mL1瓶が7万8614円、200mg8mL1瓶が15万3409円(1日薬価1万958円)と算定された。

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