厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は7月27日、ファイザーの乳癌治療薬「イブランスカプセル」(一般名:パルボシクリブ)など、新薬4成分の承認を了承した。9月下旬頃までに承認される見通し。
イブランスは、手術不能または再発乳癌を効能・効果とし、サイクリン依存性キナーゼ4および6(CDK4/6)に対する阻害作用を有する低分子化合物。内分泌療法剤と併用し、1日1回125mgを3週間連続して食後に経口投与し、その後1週間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。閉経の前後いずれに対しても投与できる。
イブランスの併用薬として、アストラゼネカの抗エストロゲン剤「フェソロデックス筋注」(フルベストラント)の効能変更も了承された。イブランスに合わせて現行の効能・効果である「閉経後乳癌」から「閉経後」を削除する。