厚生労働省は5日、4月に実施する薬価改定後の医薬品の公定価格を官報告示した。市場拡大などに伴う再算定の対象品目のうち、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)は用法用量変化再算定に加え、費用対効果評価と外国平均価格調整も受け、現行薬価から約24%引き下げられる。100mg(汎用規格)の改定後薬価は27万8029円で、現行より約8万6900円安くなった。一方、類薬の「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)と「バベンチオ」(アベルマブ)の引下げ幅は11~12%となった。
プロトンポンプ阻害薬「ネキシウム」(エソメプラゾールマグネシウム水和物)と「タケキャブ」(ボノプラザンフマル酸塩)は、2016年度改定で導入された特例拡大再算定が適用され、それぞれ約16%引き下げられる。
【用法用量変化再算定】オプジーボ(ニボルマブ、23.8%)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ、11.1%)、バベンチオ(アベルマブ、11.9%)
【特例拡大再算定】ネキシウム(エソメプラゾールマグネシウム水和物、16.1%)、タケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩、16.1%)
【市場拡大再算定】トレリーフ(ゾニサミド、15.0%)、サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩、14.4%)、アミティーザ(ルビプロストン、23.6%)、レボレード(エルトロンボパグオラミン、7.1%)、アフィニトール(エベロリムス、23.2%)、ボトックス(A型ボツリヌス毒素、17.7%)、ブリディオン(スガマデクスナトリウム、13.3%)、リツキサン(リツキシマブ、26.2%)、ビダーザ(アザシチジン、18.4%)