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Qシリーズ 新組織学【電子版付】 フルカラー・改訂第7版

写真とイラストで組織の成り立ちがよく分かる

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編著: 野上晴雄(日本保健医療大学教授)
藤原 研(神奈川大学教授)
判型: B5判
頁数: 224頁
装丁: カラー
発行日: 2020年06月05日
ISBN: 978-4-7849-1179-0
版数: 第7版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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医学生に支持されるロングセラー。顕微鏡写真を多数加え、さらに分かりやすくなりました。

●組織学の要点をコンパクトにまとめた入門書。
●顕微鏡写真とスケッチ・模式図を並べ、組織の特徴をわかりやすく示しました。組織学実習の際に、観察の助けになるよう編集しています。
●各項目1〜2ページの読み切り構成。短時間で概要を把握できるので、初学者におすすめです。
●無料の電子版が付属しています。

第1章 組織学の方法
第2章 組織学総論
第3章 消化器
第4章 呼吸器
第5章 泌尿器
第6章 生殖器
第7章 内分泌腺
第8章 心臓・血管
第9章 リンパ系
第10章 皮膚
第11章 神経系
第12章 感覚器

診療科: 基礎医学 組織・発生学
シリーズ: Qシリーズ

目次

第1章 組織学の方法
光学顕微鏡,電子顕微鏡で観察できる構造
組織標本の作製法
固定液の種類と組成
色素による染色法の種類と目的
組織化学的染色法

第2章 組織学総論
細胞,組織,器官,器官系
細胞膜

ミトコンドリア
小胞体
ゴルジ装置,ライソソームなど
細胞内の小胞輸送
エンドサイトーシス
ライソソームによる細胞内消化過程
細胞骨格
細胞相互の接着に関与する構造
細胞表面にみられる特殊構造
体細胞分裂の過程
減数分裂の過程
上皮組織の分類
上皮の機能
基底膜
内分泌腺と外分泌腺の構造上の違い
分泌細胞からの分泌物の放出機構
結合組織の分類
結合組織の基質と線維成分
結合組織にみられる細胞成分
脂肪組織
腱の構造と構成成分
滑膜の構造
軟骨組織の構造と分類
骨組織の構造
骨の発生様式
筋組織の種類と鑑別点
骨格筋線維の特徴
心筋線維の特徴
血液細胞の種類と鑑別点
骨髄細胞の種類と鑑別
ニューロンの基本構造
神経線維の構造
神経膠細胞の種類と形態
神経終末の構造
シナプスの構造

第3章 消化器
口唇および口腔粘膜
舌乳頭の分類と味蕾の構造
耳下腺,顎下腺,舌下腺の区別
歯の構造
消化管に共通する基本構造
食道の組織構築
胃の組織構築
胃底腺,噴門腺,幽門腺の比較
小腸の構成
小腸の吸収上皮細胞
虫垂
結腸,直腸
肛門
肝臓の組織構築と門脈血の経路
肝細胞の特徴
クッパー細胞,伊東細胞(星細胞)
胆嚢
膵臓の外分泌部

第4章 呼吸器
鼻粘膜の呼吸部と嗅部
喉頭
声帯
気管
気管支から肺胞まで
肺胞壁の構造

第5章 泌尿器
腎臓の構成
腎臓の血流
腎小体の構造
ネフロン
尿細管各部および集合管の鑑別
尿管,膀胱,尿道

第6章 生殖器
精巣の構造
精子の発生
精子の構造
精子の輸送路
陰茎
卵巣の構造
卵胞の成熟過程
黄体と白体
卵管
子宮内膜の周期的変化
性周期に伴う卵巣と子宮内膜の形態変化
胎盤

第7章 内分泌腺
細胞間の化学的情報伝達機構
粘膜上皮内の内分泌細胞
甲状腺
上皮小体
副腎皮質と副腎髄質
松果体
腺性下垂体
神経性下垂体
膵臓のランゲルハンス島

第8章 心臓・血管
心臓壁の層構造
動脈と静脈の鑑別点
毛細血管の基本構造と特殊型

第9章 リンパ系
リンパ管の構造
リンパ性組織の分類
リンパ節の内部構造
白脾髄と赤脾髄
胸腺

第10章 皮膚
皮膚の基本構造
皮膚にみられる特殊な神経終末
毛とそれを包む構造
爪の構造
皮膚の付属腺
妊娠に伴う乳腺の形態変化

第11章 神経系
脊髄の横断像
脳幹の横断像
大脳皮質の層構造
小脳の組織構造
脳室壁を構成する組織
髄膜の構造

第12章 感覚器
眼球壁の構造
角膜,強膜
虹彩,毛様体
水晶体,硝子体
脈絡膜の層構造
網膜の層構造
眼瞼を構成する組織
外耳道壁と鼓膜
聴覚器を構成する細胞
平衡感覚器

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序文

改訂第7版にあたって

組織学や肉眼解剖学といった科目は、昔も今も医学生が最初に学ぶ科目です。なぜなら、組織学や肉眼解剖学から得られる人体の構造の理解が、その後に学ぶ生理学、病理学、生化学、薬理学、免疫学などの修得に必須だからです。組織学を勉強し、標本の観察を重ねることによって、さまざまな組織や細胞のイメージを作り上げ、そのイメージした構造の上で生理学などで学ぶ生体の機能が展開されるのです。イメージした構造が正確であればあるほど、機能の理解は深まるはずです。
本書は、医学系の大学において組織学実習を行う学生を対象として、系統的な組織学の知識をまとめたものですが、同時に、顕微鏡を覗く際に身近において観察の助けになるようにと意識して書かれています。
ぜひ本書を傍らにおいて、標本を繰り返し観察してほしいと思います。最初はどの標本も同じようにしか見えなかったものが、観察すればするほど、違いが分かるようになります。大変だと感じるかもしれませんが、組織の理解にはそれが最も有効で近道でもあるのです。
今回の改訂では、従来のスケッチや模式図に加え、随所に顕微鏡写真を追加することで、実際に顕微鏡を覗いた時に細胞や構造の同定が今まで以上に容易にできるよう心がけました。また、組織学用語についても見直し、使用頻度の高い用語に変更しました。
本書を活用して自前のイメージを作り上げ、他の基礎医学の科目の理解に役立ててもらいたいと願っています。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

11ページ 3行目
誤:クレブス回路
正:クエン酸回路

11ページ 4行目
誤:36分子のATP
正:30分子のATP

88ページ 図
誤:小葉間胆管
正:小葉間

112ページ 18行目
誤:4倍体となる。
正:DNA量は倍増する

113ページ 図
誤:精祖細胞(2n)
  一次精母細胞(4n)
  二次精母細胞(2n)
  精子細胞(n)
正:精祖細胞(2n2c
  一次精母細胞(2n4c
  二次精母細胞(1n2c
  精子細胞(1n1c
  n:染色体数、c:DNA量

※第2刷(2022年1月発行)で訂正しました。

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