日本医師会の中川俊男会長は2月2日の記者会見で、在宅医療に積極的に取り組んでいた鈴木純一医師が殺害された1月の埼玉県ふじみ野市の立てこもり事件、心療内科クリニック院長の西澤弘太郎医師が犠牲となった昨年12月の大阪市北区の放火殺人事件に触れ、「いずれも日医の会員。心よりご冥福を申し上げる。地域医療に邁進していた前途ある医師がこのような形で命を失ったことは、極めて残念であり悲しい」と哀悼の意を表した。
中川会長は「医師は概ね1人で外来診療を行っている。在宅医療も少人数で行い、看護師1人で訪問するケースも多くある。今後改めて医師・医療従事者をどう守るかをしっかり考えていきたい。できれば厚労省と共にプロジェクト委員会を立ち上げて検討していきたい」と述べ、医療従事者の安全確保のためのプロジェクト設置に意欲を示した。