□A群溶連菌による急性咽頭炎は,5~15歳の小児を中心に発症し,小児の20~30%に発症する。
□原則として自然治癒する疾患であるが,リウマチ熱や化膿性合併症の予防のため,抗菌薬治療が推奨される。
□急な咽頭痛,発熱で発症し,扁桃の白苔,口蓋の点状出血,前頸部リンパ節の腫脹・圧痛などの症状を伴う。そのほか,頭痛,嘔気,嘔吐,腹痛などを認めることもあるが,結膜炎や鼻汁,咳を伴うときはむしろウイルス性咽頭炎を疑う。
□診断のための検査には迅速抗原検査と咽頭培養がある。ルーチンで両者を併用する必要はなく,迅速抗原検査のみで十分なことが多い。抗ストレプトリジンO抗体(anti-streptolysin O antibody:ASO),抗ストレプトキナーゼ抗体(anti-streptokinase antibody:ASK)などの抗体価は急性期の咽頭炎の診断としては推奨されない。
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