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【識者の眼】「診療報酬・介護報酬上のかかりつけ医の評価(2)16・18年度改定」鈴木邦彦

No.5017 (2020年06月20日発行) P.64

鈴木邦彦 (医療法人博仁会志村大宮病院理事長・院長)

登録日: 2020-05-29

最終更新日: 2020-05-29

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2016年度診療報酬改定

地域包括診療加算と地域包括診療料の算定要件が緩和され、認知症に対するかかりつけ医機能の評価が強化されるとともに、新たに小児かかりつけ医の評価として小児かかりつけ診療料が新設されました。また、当時急性期の大病院が空床対策として、一般病棟を地域包括ケア病棟に転換させる動きが見られたため、同改定においてICU等を持つ病院や許可病床数500床以上の病院は1病棟までとなりました。

しかし、2013年に日本医師会と四病協が合同提言および追加提言で主張した地域医療・介護支援病院(仮称)については進展が見られませんでした。

2018年度診療報酬・介護報酬同時改定①

地域包括ケアシステムの基本である医療と介護の連携が大きく進む大改定となりました。地域包括診療加算と地域包括診療料の要件緩和がさらに進み、負担の大きい24時間対応と在宅医療の提供について見直されるとともに、かかりつけ医機能を有する医療機関である診療所、有床診療所、中小病院の初診の評価も行われました。また、外来の機能分化の観点より、大病院からかかりつけ医機能を有する医療機関への外来患者誘導策の実行性向上を図りつつ、大病院の範囲が400床以上に拡大されました。

さらに、末期のがん患者についてケアマネジャーと在宅主治医との連携を強化するなど、かかりつけ医機能のさらなる充実が行われました。

鈴木邦彦(医療法人博仁会志村大宮病院理事長・院長)[かかりつけ医④ ]

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