浅沼一成医政局長は9月27日のインタビューで、2040年に向けての新たな地域医療構想の検討を始めると宣言し、全世代型社会保障構築会議の議論では、従来の地域医療構想にかかりつけ医機能や在宅医療などの課題を盛り込んでバージョンアップする必要があると指摘されていると述べました(『社会保険旬報』10月21日号、24頁)。
本稿では、2015年に始まった、2025年を目標年次とする現行の地域医療構想の9年間を振り返りながら、新たな地域医療構想の予想とそれへの期待を述べます。ただし、検討の対象は「病院」に限定し、地域医療構想に含まれる「在宅等」は除きます。