□治療すべき,または治療できる体温異常かどうか見きわめる必要がある。
□感染症や脱水による発熱であれば,基本的に治療が可能である。
□うつ熱であれば,室温や衣類,寝具などを調節し経過観察する。
□腫瘍熱や死亡直前の発熱であれば,症状緩和が優先されることもある。
□バイタルサイン,随伴所見(特に頭痛,咽頭痛,腹痛,腰痛などの痛み,呼吸器症状,消化器症状,皮膚症状)に注意しながら全身を診察する。
□熱型だけでなく,水分摂取状況(脱水の有無),既往歴(悪性腫瘍や手術歴など),薬剤投与歴(特に抗菌薬や抗精神病薬など),歯科治療歴(抜歯や口腔ケアの有無)なども重要な情報である。
□中心静脈栄養カテーテル,尿道カテーテルなどのカテーテル類をチェックする。
□検温方法に問題はないかチェックする。腋の下での計測が難しい場合がある。
□家族などの介護者には体温という数字だけでなく,全身状態の悪化や食欲の低下がないか,その他の随伴症状がないか,経過観察のポイントを指導する。
□電解質を含む水分(経口補水液など)をこまめに摂取し,薬も指示通りに服用するよう工夫する。
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