□病態にかかわらず安定した慢性呼吸不全であり,治療の方針が決まっている場合に導入を検討する。
□以下の2つの場合がある。①在宅医療に移行することにより患者・家族のQOLの向上があり,ADLの高い状態が維持できる。②診断,治療方針が確定しており在宅でのターミナルケアを患者,家族が望んでいる。
□安定した慢性呼吸不全であること,基礎病態の評価がなされており薬物治療の方針が決まっている。
□安静時,労作時,睡眠中の低酸素血症により酸素使用方法の処方内容を決める。
□慢性呼吸不全は室内気吸入下での動脈血ガス検査によりPaO2<60mmHgであること。このとき高二酸化炭素血症(PaCO2>45mmHg)があるかどうかを確認する。
□労作時の低酸素血症を確認する。通常は6分間平地歩行テストで最低値(標準SpO2>92%)を確認する。
□夜間睡眠中のSpO2の低下と持続時間を確認する。ODI<5.5以下を標準とする。
□パルスオキシメータのみによる評価だけの導入は医療保険の適用にはなるが,治療効果を上げるという点では不十分である。
□心臓超音波検査で肺高血圧症の有無を確認する。
□安全で効果的に行うため正しい使い方,注意点,大災害時の対処方法を教える。
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