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膀胱瘻管理

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-12
平野 央 (帝京大学医学部泌尿器科学講座)
堀江重郎 (順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授)
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  • ■導入の考え方

    膀胱瘻とは,恥骨上部の下腹部から腹壁を通して膀胱との瘻孔を造設し,膀胱内にカテーテルを挿入し,尿を体外に排出する方法である。

    脊髄損傷などによる神経因性膀胱に対して適応がある。尿道カテーテル抜去困難の場合も,膀胱瘻に変更可能である。

    尿道カテーテルより交換トラブルが少ない。

    ■状態の把握・アセスメント

    【フィジカル】

    萎縮膀胱には造設困難である。

    腹部手術の既往は膀胱瘻造設時のリスクとなる。

    ADL低下による寝たきりも,良い適応である。

    【メンタル】

    認知症は自己抜去のリスクが高いが,適応外ではない。自己抜去時の出血や損傷のリスクは尿道カテーテルより低い。

    【介護力】

    挿入部のガーゼ交換やウロバッグの管理など,介護力は必要となる。

    感染のリスクや疼痛が経尿道より軽減され,介護負担が減る可能性はある。

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