□膀胱瘻とは,恥骨上部の下腹部から腹壁を通して膀胱との瘻孔を造設し,膀胱内にカテーテルを挿入し,尿を体外に排出する方法である。
□脊髄損傷などによる神経因性膀胱に対して適応がある。尿道カテーテル抜去困難の場合も,膀胱瘻に変更可能である。
□尿道カテーテルより交換トラブルが少ない。
□萎縮膀胱には造設困難である。
□腹部手術の既往は膀胱瘻造設時のリスクとなる。
□ADL低下による寝たきりも,良い適応である。
□認知症は自己抜去のリスクが高いが,適応外ではない。自己抜去時の出血や損傷のリスクは尿道カテーテルより低い。
□挿入部のガーゼ交換やウロバッグの管理など,介護力は必要となる。
□感染のリスクや疼痛が経尿道より軽減され,介護負担が減る可能性はある。
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