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【人】吉新通康さん「地域医療は相手の気持ちに応える積み重ね」

No.4761 (2015年07月25日発行) P.13

吉新通康 (公益社団法人地域医療振興協会理事長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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  • 吉新通康さん(Yoshiara Michiyasu)

    公益社団法人地域医療振興協会理事長

    1952年日光市生まれ。78年自治医大卒。田沼町新合診療所所長、社団法人地域医療振興協会会長、安良里診療所所長等を経て、97年自治医大地域医療学助教授、2004年東京北社会保険病院管理者、09年より現職。

    「地域医療は相手の気持ちに応える積み重ね」

    来年で発足30周年を迎える地域医療振興協会の理事長を務める。

    自治医科大学の一期生。「村で医師に診てもらうのは死ぬ時だけ」という時代、死亡診断書を書く医師が必要だからと、卒後すぐに着任するよう求める県もあった。吉新さんら一期生が「県職員として」「研修指定病院で」「卒後2年の臨床研修」の3原則を訴え、自治医大卒医師の臨床研修体制が実現した。

    卒後は、当時の公務員削減の風潮から都市部の自治体を中心に「自治医大不要論」も出る逆風からの船出に。9年の義務年限終了後のキャリアプランも準備されていなかったため、医師の求人や職業紹介などを行う組織として、地域医療振興協会を1986年に立ち上げた。協会は現在、求人・職業紹介に加え、医療機関の運営や代診医の派遣などの事業を通じて、へき地医療を支えている。

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