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もっと休んだほうがええんとちゃいますか? [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(3)]

No.4695 (2014年04月19日発行) P.72

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-04-05

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  • 医学部を出ているとはいえ、臨床に従事していたのは3年間だけ。そんな身から医業を営んでいる大多数の同級生を見ていると、ほんまに偉いなぁと思う。日々、知らない人がやってきて、ここが悪いあそこが悪いという。じっくり話を聞いて、体をさわって診察する。

    仕事といってしまえばそれまでである。しかし、慣れているからこそできるものであって、『ペーパードクター』歴30年を数える私にはとてもできない。

    もう1つ、偉いと思う理由は、みんな休みも満足にとらずに働いているということだ。開業している友人には長期休暇をとったことがないという者までいる。

    2年ほどの間だけれど、若いころドイツに住んでいた。驚いたことの一つは、みながしっかり休むことだった。知らないで、衣料を預けたままのクリーニング屋さんがお休みにはいった時には閉口してしまった。もちろん開業医さんもきちんと休む。

    休暇中は患者さんを他院に回す、また、そのような患者さんを取り込んではいけない、などのシステムがきちんとできている、という話であった。

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