新型コロナ感染拡大の影響もあって製薬業界のデジタルトランスフォーメーションが加速、臨床医など医療関係者への情報提供活動も脱MRが進み、各社はオウンドメディア(医療関係者向けサイト)による情報提供に力を入れています。12月のアンケートでは医療関係者向けサイトの利用頻度やよく使うサイトをお尋ねしました。
医療関係者向けサイトの利用頻度は「よく利用する」「時々利用する」「あまり利用しない」がいずれも3割程度で、まだばらつきがある状況がうかがわれました。
よく使うサイトで比較的多かったのは「ファイザー」「MSD」「ツムラ」「小野薬品工業」「武田薬品工業」のサイト。ファイザーのサイトに対しては「製品や疾患についての理解が進む」(香川・研修医)、「動画コンテンツをもっと充実させてほしい」(石川・勤務医)、MSDのサイトに対しては「情報の宝庫」(宮城・勤務医)、「新薬の作用機序を動画で解説いただけるのはありがたい」(東京・薬剤師)、ツムラのサイトに対しては「有益で助かっている」(長野・勤務医)、「医学生向けのページを作ってほしい」(群馬・医学生)、小野薬品のサイトに対しては「実地臨床で有用な情報が得られる」(新潟・開業医)、武田薬品のサイトに対しては「症例集やクイズなど楽しめるコンテンツが豊富」(熊本・勤務医)などの声が寄せられました。
サイトを「あまり利用しない」という先生の声では「(情報提供は)本来MRの仕事。個人情報の記入が必要なことが多く、そうまでして見たいとは思わない」(東京・開業医/勤務医)など、登録する情報の多さや手間がハードルになっているという意見が目立ちました。