厚生労働省は2月22日、「人口動態統計速報」(2020年12月分)を公表した。それによると、2020年の年間死亡者数は138万4544人となり、11年ぶりに減少したことがわかった。出生数は過去最低の87万2683人だった。
結果をみると、20年1月~12月の出生数は87万2683人となり、前年に比べて2万5917人(2.9%)減った。これに対し死亡数は138万4544人で、前年比9373人(0.7%)の減少。その結果、出生数から死亡数を引いた自然増減数は、51万1861人(対前年1万6544人減)の減少となった。
一方、死産数は1万7894胎(前年比2107胎減・10.5%減)だった。婚姻件数は53万7583組(7万8069組減・12.7%減)、離婚件数は19万6641組(1万6314組減・7.7%減)で、婚姻件数は、1950年以来の減少率となった。
人口動態統計は、出生、死亡、婚姻、離婚などの人口動態事象を把握し、人口施策や厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的に実施している。今回公表された速報値は、市町村が各種届出書から作成した人口動態調査票を集計した結果であり、日本在住の外国人や海外在住の日本人のデータが含まれる。