厚生労働省は8月6日、医師12名と歯科医師8名への行政処分を行うと発表した。同日開かれた医道審議会医道分科会の答申を受けたもの。発行は8月20日。
医師12名の行政処分の内容をみると、免許取消が1名、医業停止2年が1名、同1年6月が1名、同6月が2名、同3月が2名、同2月が1名。戒告は4名だった。
免許取消となったのは、MRに対する強制わいせつ致傷で有罪判決が確定した三重県の58歳医師。厚労省によると、同医師は2015年3月、自身が院長を務めるクリニックの診察室で、製薬会社のMRに対して、胸を触ったり額にキスをしたりした上、抵抗して逃げようとしたMRを椅子から転落させ、全治不能の外傷性視神経損傷を負わせた。津地裁は2020年12月に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡したが、医師は控訴・上告。2021年7月に最高裁が上告を棄却し、有罪が確定した。